私の姉はクリスチャンでもないのに、高校はミッションスクールだった。で、根が真面目な姉は朝からクリスチャンのお祈りをブツブツと念仏のように唱え、それがなんがだか外国の言葉のように珍しく聞こえていた。
てんにましますわれらがちちよ、ねがわくはみなのとうとまれんことを、みくにのきたらんことを。みむねのてんにおこなわるるごとく、ちにもおこなわれんことを、、、アーメン。
言葉の意味がわからずとも、姉の真似して自分も(当時小学生だった) ひっそり心の中で念仏を唱えていたりしていた。 その頃に聞いたクリスマスの賛美歌もなんだかドラマチックでグッときた。実は歌詞をかなり間違えて覚えていたことに随分後になって気づいたが、クセがとれずいまでも間違いのままで歌っている。
も〜ろ〜びと〜 転びて〜 唱え祭れ〜 主は来ません〜 主は来ません〜 主は、は〜主は、あぁ、来ま〜せ〜ん〜!!
ところで、クリスマスが近くなると、ヘンデルのメシアを聞く、ということが最近の習慣になっている。家族の誰もクリスチャンでもないのにこれを聞くと純情な羊になったような気持ちになる。というのは嘘で、”Are we like sheep!” という歌詞も”Oh we like sheep!” と聞こえてしまうので、羊のチーズもラム肉も美味しいよね、なんて話に盛り上がってしまう。
こういう具合なんで、きっと神からも見捨てられていることだろう。
ところで、父(隆)のサインは以前、「主」と入れていたが、ある真面目なクリスチャンの方から「神でもないのに、主と名乗るとは何様のつもりだ!」と怒られたことがある。
みなさま、メリークリスマス!
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