ついこないだ街の古い映画館で20 feet from stardomというドミュメンタリーを観た。
スーパースターのロックミュージシャンを支えたバックアップシンガーたちのお話。
みんなすごい才能の持ち主。自分の才能を信じてソロデビューを夢見る人もいたけど、出世した人はたった一握り。
人種差別や性差別もあったんだろうと想像できる。
中でもLisa Fischerの才能は圧巻。
羽毛のようなvoiceの持ち主。ふわふわと宙をまうような歌声が知らず知らずのうちに心の中にしみ込んでいく。
『世の中にはいろんな人がいて、人にはそれぞれ違った性格やビジョンがあるけど、それでもどこかに交わえる接点があるのよね。私は音楽でその接点を作ることに生き甲斐を感じるの。』みたいなことを言っていた。彼女の声には心の隙間にじわじわとすべり込むような魔力があって、魂の中にじーんと響くような説得力がある。
音楽やアートの世界にはエゴ丸出しの人が多いような気がするけど、Lisaの協調性を主体とする態度にはとても尊敬できて、美しい魂だなあと思った。
日本でも上映されると思うので、機会があれば是非、オススメの映画です。
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