
誕生日とか×○記念日とかはよく忘れがちな自分も、あざみの花を見ると母の日を思い出す。母の日には世界中でやたらカーネーションが贈られるけど、自分は子供心にもどうもカーネーションが好きになれなかったので、きっと母もカーネーションが嫌いだろうと勝手に思い込み、小さい頃、母の日に土手に咲き乱れていたあざみの花をつんで花束を贈ったことがある。母が喜んでくれたかどうかは覚えていないけど、とげとげにさされた手を痛感しながらも自己満足に浸った覚えがある。
春を迎えたとたん、草木は勢いを増してぐんぐん伸びてゆく。
そそとした花を、そそと一輪挿しに生ける、なんて控えめな態度では初夏のスピードには追いつかない。花を鷲掴みにしてどさっと生けたくなる時にはピッチャーのように口が広いのが便利。
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