さいきん急に忙しくなってきた。
ずっとずっと春を待ちぼうけていたメイプルの葉っぱのように、開き始めるとストップがかからないのは私も同じ。
ニューヨークで個展のオファーがあり、やったね!とにんまり喜んでいるヒマはない。一分一秒が勝負!制作期間は3週間。小さい個展とはいえ、100点以上は用意しないと『個展』の格好がつかない。まだまだ釉薬と土のテスト段階だとはいえ、、、そして窯のコントロールもテスト段階とはいえ、、、なんてつべこべ言ってる場合ではなく、急いで作品つくらなくては!毎度のごとく、綱渡りだよジンセイは、の私です。
外に出る度に花粉症とブラックフライと奮闘(目、口、鼻、耳、ありとあらゆる隙間を攻撃して来る、刺されるとぎゃふんと言うように痛い)そして仕事場は窯を焚いているので2日おきに真夏の温度。逃げ場を失ったネズミ、というよりも、ギンギンに燃えてギターを叩き割るハードロッカーのごとく、ある種のエクスタシーを感じている。Mなんでしょうか、私?首を絞められないとやる気をおこさないんですね。
でも、休み無しではぶっ倒れるので(歳のせい?)途中で一度軽い休憩はとるようにしている。最近ハマっているのが、マグ抹茶。京都の一保堂さんから教えてもらったアイデアなのですが、(お抹茶をもっと気軽なスタイルから楽しめるように、という初心者向けへのご考案からでしょうが)お抹茶をマグカップでいただくというやり方。こんなのもありなんですね。
やってみると、なるほど、合理的でカンタン。粉末にお湯を注いでかきまぜるインスタントコーヒーと変わりなく、七面倒な急須も茶こしも要らず、茶碗と茶筅があるだけで事済む。後片付けもいたってかんたん。お湯をいれてちゃちゃっとお茶を点て、ちゃちゃっと飲んで、後はちゃちゃっと水洗い、すべて手間ひま要らず。全行程5分とかからない。もちろん、可愛い小皿にお干菓子でも添えてゆるりとするお茶の時間もナイスなんでしょうが、今、私にそのような『優雅な時間』は許されておらず、ただ、『カフェイン注入』ということが目的なので、このマグ抹茶は大変役に立っている。そしてこの5分でもあるのとないのとでは多いに差がある。カフェインなのか、それともこの短い休止符のせいなのか、持久力が持てているような気がする。
『いつもより濃いめでお願いします』(と一人芝居)そして、シャシャッとお茶を点て、ガツンとくる味をしゃっといさぎよく懐にしまう。
『ノってるか〜っ!』
『イぇーい、ノってるぜ〜っ!!!』(もちろん一人芝居)
そしてこのギンギン気分は夜中までつづく。
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